カールじいさんの空飛ぶ家 ★★★★★

 あーーー爺さん婆さんに見てほしいなぁ〜! そんな映画。やっぱディズニーだけあって、大体の流れは途中でつかめるんですよ。でもそれだからこそ所々の笑いどころが落ち着いて観れるって言うか…。でも結構色々新鮮な要素もあったなぁ。
 主人公は、幼いころから長年連れ添った奥さんと死に別れたカールじいさん。立ち退きを迫られて一人家を守る中、やってくるのは、あとはお年寄りを手伝いました!というバッジさえもらえたら上級隊員になれるんだ!と言い張る少年。じいさんは、奥さんとの約束、伝説の「夢の滝」に家を建ててそこに住む!というその約束を果たすため、煙突から大量の風船を繋げて家ごと空に飛び立つ―――そこに待ちうけている冒険とは…。
 もうなんだろう…最初の奥さんとの追憶シーンだけで結構ウルウル来てたんですが、一番本気で涙出ちゃったのが、爺さんが老人ホームのスタッフに「GOOD BYE BOYS!!!」っていいながらヒャッホー!と家ごと空に舞い上がるシーン! 空を飛ぶシーンって実はかなり涙腺弱くって、多分魔女の宅急便とかもその関係で泣いてしまんだろうけど、このシーンで空に家が飛んでいくのがもう…ボロボロきました。後はそうだなあ、ジーンとくるシーンもちりばめられてたんだけど、それとともに、少年との会話や、思い出との別れとか考えさせられるシーンや、爺さん同士のバトル、ワンちゃんやトリとのやりとりなんかは、笑わせられるシーンも多くて、涙はそんなに後続きしない感じ。
 全体見てて、とにかく爽快だったし、なにより、心にジーンときた。子供は大人に教わるべき…というけど、年寄りは子供に教わるべき!というね。年よりだからってなんだ! 柔軟にさえなれれば、まだまだ楽しみはいっぱいあるぜ! って。そういうのってやっぱりアニメっつーかファンタジーっつーか、だからこそ表現できるんだろうなぁ。しかしこれはまた爺さんならではのストーリー。まぁ女は強いもんね。強いばあちゃんのストーリーはいくらでも溢れている。たとえば「西の魔女が死んだ」なんか。まぁ、話はそれたけれども凄くいい映画でした。楽しかったし、感動したし! 英題がシンプルに「Up」って言うのもいいなw 最初の方のシーンで、すっごくシンプルに青空に白い文字斜め文字で「Up」。いい。 ★5つにしとこうではないか!