ごめん、それ、一本くれないか?

 ひとつ困ったことが起きました。レストランにせよ、ビーチサイドにせよ、プールサイドにせよ…、100パーセント、ティーンエイジャーに見られると言うことorz シンガポールののりで、フラーっとプールサイドのバーに行って「ブルーハワイ、部屋付けで」とお願いすると、「ID(身分証明書)は??」と、すごく突き放したような顔で言われるのであります。それはもう、「おまえ、あほちゃうか」と言わんばかりの。その後ちゃんとパスポートのコピーを見せて年齢を言うと、取り繕ったような笑顔で「ゴメンゴメン、あなた若く見えるから」。ついでに隣で順番待ちしてたおば様には「あなた16に見えるわよ」と突っ込まれる始末。まぁそうよね…つい最近まで日本でも免許証提示求められてたものね…。


 そんなステイ・イン・ハワイ二日目でございます。朝八時半に起きてPCをチェックすると、三重県までゴルフのラウンドに行っているはずの弟からメールが。昨日の夜、『無事に着いたよ』とメールしておいたのだが、その返信『こっちは無事どころちゃう。山ん中で大雨で道が見えなくて間違えて方向転換しようと思ったら脱輪してレッカーされて55000円かかったorz』。いやとりあえず痛かったのはお財布だけだったみたいで良かったのだが、その後日本の天気見てびっくり。すごい大雨らしく。地元兵庫で死者二桁? その上ちょうど弟が事故ったところに台風直撃っぽかった。せっかくの長期休暇に…。でもこっちも午後六時半に暴風雨警報出てます。明後日の朝にワイキキ?に飛ぶのだが、飛行機大丈夫なんだろうか。でもすごいハワイ島気に入ったからもう一日延びてもいいけどwww
 まぁでも日本は日本。ハワイはハワイで快晴★ってことで、朝ごはんは、敷地内にあるカフェでターキーとチーズのサンドイッチとコナコーヒーのカフェオレをオープンテラスにて。そばに船の発着所(敷地内はボートでも移動できます意味不明)があり、魚が泳いでたり、スズメっぽい鳥がおこぼれに預かろうとピーチクパーチクしてたり。晴れているのに、空気は乾いていて風は気持ちがいい。サンドイッチはアメリカンサイズだったが、美味しかったのでペロリと。十時前にホテルを出発、ヒロを経て火山へ向かう。はずだったのだが、アメリカ屈指とも言われるパーカー牧場を走っている時点で、霧と雨。前を走っている車すら確認が難しい状況に。しかし果敢にも追い抜きを賭けてくる地元のツワモノ。コエェェェーーーー! と、かの「ホノカアボーイ」の舞台であるホノカアにつくころにはマシになっていたが、少し気分のなえた私たち。しかも、やっとたどり着いたヒロの店は、お目当ての「シグ・セーン」を含め殆どの店が【日曜のため本日休業】…orz ええええ、エッちゃーんん! 教えといてよー!!
 とりあえず、クッキー屋さんのチャーリーと・・・じゃねえわ、「ビッグ・アイランド・キャンディー」は開いてたので、そちらで入るなりサービスされたクッキーとチョコ、コナコーヒーを昼代わりにして、帰る事に。サービスされた分だけでなく、ふんだんに試食が用意されていたので殆ど前種類パクパクしたww んますぎるwww バタークッキーとチョコチップの組み合わせを考えた人は天才だと思う。ベストオブクッキー。お土産も買って、帰りは父親のiPodを車につないでハワイアンなミュージックをかけつつ母親が運転。いつの間にか私は後部座席で2時間ほど爆酔。気がついたらクイーンズ・マーケットのABCマーケットにいました。ぶっちゃけ、ハワイ島ヒルトンの部屋、部屋は良くても食べ物やら食器やらは殆ど何も用意されていません。歯磨きも。必要なものはすべてここで買えということだな。まぁ車で10分だし。そこで軽く軽食を買いました。いろいろあるんですよ惣菜はホントに。テイクアウトできるあったかいスープも数種類、ピザもあるし・・・KOBE-STYLE HAMとか、なんで?みたいな商品もあるし(笑) 神戸屋のハムがハワイに?!とかいろいろ考えたりもしたのですが。日本食ではすしから鰻丼までも(!)


 帰ってきて部屋で食事。母親がカルフォルニアでPIPERが支店作って出してるシャンパンのまがい物を買い込んでたんですが、それがまたうまかった。シャンパングラスはもちろん買うと高いので、プラスチックのシャンパンコップで。こんな便利なものもあるのかと。ちなみにそれはABCで私が見つけたものの一番上の棚にあってヒール+背伸びでも届かずうんうんしてたところ、親切な外国人のオジサマが笑いをこらえる表情で取ってくれたものでしたorz 恥ずかしい…。その後、施設の無駄にでかいプールへ。プールサイドでブルーハワイやらピナコラーダなんかを飲みつつ、読書。森見登美彦きつねのはなし』読了、現在伊坂幸太郎終末のフール』3話まで読みました。きつね、めっちゃよかった。なんかこう、現代の江戸川乱歩…と言ったらいいすぎ? すごい好きです。終末馬鹿も、私の好きなタイプのほうの伊坂。続きも楽しみ。

きつねのはなし (新潮文庫)

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終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

 さて、夕飯の前にサンセットを臨んで写真を取り捲り(また帰国後アップできたらします)、夕食は少し遅めに八時。King's Shopというショッピングモール内にある、Roy's Waikoloa Bar&Grillへ。なんでも、ハワイの各島の美味しいレストランの金賞?に選ばれたのだとか。急遽予約したので遅めになってしまったが、対応してくれたブライアンという青年ウェイターが、一生懸命わかりやすい英語で対応(笑)してくれたお陰で感じも良かったし、何より、期待以上にご飯が美味しかった! 前菜の盛り合わせは和洋折衷でめちゃくちゃ(同じ皿に、ギョーザ、寿司、スペアリブのグリル、海老チリ、春巻き…すべてNOT本場仕様)なのに、変に口に合うし(特に、寿司が揚げてあってびっくりした)、カンパチはステーキされてマスタードバターソースで出てくるし(軟らかくてとろける)、グリルかと思った肉は、トロトロになるまで煮込まれ、さらにイイ感じに味付けされて口の中でほろほろ…!! 極めつけのデザートは、りんごとベリーをトロトロに煮込んだやつに、さくっとする生地を載せて焼いてあり、その上にバニラアイス!!! 悶絶した。
 帰り。満足してシャトルバスを待っている間、両親はワインでよっぱらってベンチで呆けてるし、誰も見てないしいいかと思ってタバコを吸い出したら、近づいてくる外国人青年。
青年「ペラペーラ? ペラペーラ??」
私「(げっ、やべぇ)す、すいません、消します…!
青年「違う違う! ごめん、それ、一本くれないか?
私「は? これ?
 というわけで、青年、タバコがほしかっただけでした。なんか嬉しそうにしてるので、日本の一番強いタバコだけど大丈夫? と聞いたら、一口吸って、アメリカのよりも美味しいとか言ってました(笑) なんか分かりやすい英語だったので、最大限の努力をして英会話を試みましたが、意外といけるもんですね。サンディエゴ在住同い年(私が28くらいかと思った、といったら、相手はギリギリ二十歳だと思った、と) 同じホテルに、家族ときょうだい3人、+いとこたち、で来てるらしいです。すげぇ大家族だな。サンディエゴとか富豪多いし、いいとこの坊ちゃんなんだろうなー。シャトルバスが来て乗るか?と聞いたら、まだ家族待ってると言ってたので、じゃあまたねと帰ってきました。多分立場的にうちの弟と同じなんだろうな。「もう家族とか旅行とかウゼーよ! タバコも吸えねえしよぅ!」みたいな…と勝手な想像をwwww 名前もわからぬ青年でしたが、まぁ、これも思い出のひとつ。


 明日はカメハメハ大王に家族そろって謁見する予定です。行って帰ってくるだけですが。午後はまたプールサイドでぐでんぐでんの予定。何も心配事がないって素敵だなぁーーーー。一ヶ月くらい長期滞在したいわ。っていうかバリス・ヒルトンになりたいわ。夜はバーで生牡蠣でもいただこうかと・・・ふふww ではまたあした。