Sleepless in Seattle ★★★★★

 ボルチモアの新聞記者アニー・リード(メグ・ライアン)は、カーラジオで偶然聞いた番組に心ひかれた。それはリスナー参加のトーク生番組で、シアトルに住む8歳の少年ジョナー・ボールドウィン(ロス・マリンジャー)が「落ち込んでるパパに新しい奥さんを」といじらしいまでに切々と訴えていた。続いて電話口に出た父親サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)の声が、彼女の胸に響いた。建築技師のサムは、1年半前に妻に先立たれてからのやるせない心境を淡々と語り出し、孤独で眠れぬ夜もあると告白する声にもらい泣きするアニー。その時から彼女の内部で何かが変わった――――。

 現代は「シアトルの眠れぬ男」だったんですねー。でも「めぐり逢えたら」でもいいと思う。これはいい邦題。で、中身ですがもう、始まってちょっとでキタ!と思った。もう、トム・ハンクスと息子役の子どもがソファで寄り添って電話抱えてるシーンからほわっってなったし、何より、そのあとの主人このの台詞が…。愛妻を亡くして一年半も経っているが、他の女性と恋をしようとは思わない。ラジオの精神科医が、「それじゃぁどうするの?」と聞くと…
 毎日朝になったら起きて、1日中呼吸をする。
 そのうち努力しなくても、毎朝ベッドを出て呼吸し続けるようになる。
 やがて幸せな日々があった事をあまり思い出さなくなる―――。

 この時点でもう、おもわずアニーと一緒にもらい泣き…。その後、ストーリーはもう見てのお楽しみ的な展開なんですが、なんかね、ほんと心がほわほわする。ストーリーや演技、周りのキャストももちろんいいけれど、それを後押しするのが、絶妙な台詞回しとBGM! これは絶対もう字幕で見るべき。ほんまロマンチック。改めて私はこういう王道ラブストーリー(洋画)が好きなんだなぁと思い知らされた。「めぐり逢い」という映画は見たことがないのだけれど、これを機に観てみようかな。それからもう一度見たら、もっと楽しめるかもしれない。