米澤穂信「インシテミル」

インシテミル

インシテミル

 バラバラの12人が怪しげなバイトにホイホイのって集められ殺し合いをさせられる話。簡潔に言えばそんな感じでいわゆるクローズドサークルもの。これはいい。綾辻行人館シリーズとか超好きやから読んでてもうほくほくでした。米澤穂信といえばもうイメージが「春期限定いちごタルト事件」「夏期限定トロピカルパフェ事件」、もしくは古典部だったんだけど、いやいや、進化しましたねぇ!! レベル高くなったよホント! びっくりした! もう面白すぎて止まらない。登場人物多いけど、めっちゃキャラ立ってるから読みやすいし、展開をいちいち裏切られてほんと面白かった! 小さなどんでん返しが何回も続く感じ。クローズドサークルだから多少無茶な展開は予想してるけど、それもなかなか筋通ってるって言うか「え、ありえないし」って思わないのは、最初っからありえない状況だからだね。うまいわー。絶賛やわ。
 どうやら登場人物を十人に減らして映画化するらしいんだけど、藤原竜也やら綾瀬はるか北大路欣也に、平山あや武田真治とかなんか凄いキャストやねん観たいわァァァ。…まぁ、無理やねんけどな…。誰か見たら感想求む。多分友達の内ではダレも観に行かないと思うけど。