どうしようか

 今もう自分をぼろぼろにしたくてたまらない。左腕も右腕もめちゃくちゃに切り裂いて、血まみれになって眠りたい。本当はいつだって消えたいのに、なんで神様はそんな簡単な事をかなえてくれないんだろう。あの伝説のバベルの塔を崩壊させた力があるなら、私の存在なんて埃を払うくらいに簡単に消し去ってくれそうなものなのに。私みたいなちっぽけな存在に慈悲も情けも要らない。試練を与える価値もない。雑草が除草剤で枯れていくように、なんともない一足が蟻を踏み潰すように、簡単に消し去ってくれないの? こんなに生きていることが嫌で毎日自分の存在を呪うのが試練なのか。愛なんてない。両親にも友達にも感謝はしてる。大好きだし大切にしたい。けれどその思いよりもずっと強く消えたい死にたいそんな思いが強いのに、それは叶えてはくれないのか。あたしはもうそれ以外に何も望んでないのに。「求めよ、さらば与えられん。 ]? あたしに何が与えられた? 知恵も才能もなく、消えたいというだけの欲望を残して。なにを与えてくれたって言うんだ。あの聖書の言葉なんて結局嘘なんだね。聖書は真剣に読むと面白いけど、結局本当は神様なんかいないんだ。だって神様がいるのなら、あたしなんて存在は存在してないはずだし。ねぇなんでコヘレトの第二の編集者はあんなくだらない、余計な章をくっつけたんだろう。コヘレトの言葉は真実。「知恵が深まれば悩みも深まり、知識が増せば痛みも増す」、「人が労苦してみたところで何になろう」、「言葉が多ければ空しさも増すものだ。人間にとって、それが何になろう」、「愛も、憎しみも、人間は知らない」、「ただし見よ、見いだしたことがある。神は人間をまっすぐに造られたが人間は複雑な考え方をしたがる、ということ。」ねぇ、全部真実。それを後の編集者が台無しにした。元の文章はとても真実を得ているのにね。まぁそれでこそ聖書に載ったんだろうけれど…。


 あぁだめだ。
 今は自分をぼろぼろにしたい。
 柔い布を引き裂くように。
 CDにくっついた薄いカヴァーを切るように。





 ねえ
 今なら死ねるかな?
 矛盾だらけなあたしを、消せるだろうか。