あけましておめでとうございます

 正月ほどメールを打つ日はないなと思う1月3日。いつも正月に旅行へ行って、帰ってきた日には慌てて友達にメールをうつという毎年の光景である。今年も、帰ってきたら携帯に何件かメールが入っていた。パソコンのメールとなるとその倍以上にもなる。いやはや幸せなことだ。また、年賀状も届いていた。慌てて、帰りのバスの中でメールを打っていたのだが、それがいけなかったらしく車酔いし、帰宅するなり嘔吐。自主嘔吐でない嘔吐はひさしぶりで気分が悪かった…。第一焦って帰りの車の中でメールをしたのがいけない。昨晩は10時ごろから飛行機に乗り、帰ってきたのは今朝6時半ごろ。長い間飛行機に乗っていたはずなのだが、眠っていた所為か行きほど長い間乗っていたという記憶がない。むしろもうついたのかという感じだった。今回はエグゼクティブクラスで行ったので、飛行機の居心地もよかった。というか初めてエグゼクティブクラスなるものを利用したが、あそこまでエコノミーと差があるとは思わなかった。


 さて、旅行だが、3泊4日でシンガポールへ行ってきた。泊まったホテルは某Sホテル。ガイドブックでそんなに上位には入っていないホテルなのだけれど、政府の要人などが多く宿泊するホテルで、正直言ってリッチ。このホテルに泊まるのはもう5回目である。今回は母との旅行とあって、ちょっと贅沢しようとそのホテルの中でも一番ランクの高い部屋に泊まった。しかも、ダブルブッキングで予定の部屋よりもグレードアップされ、何時も泊まっている部屋の3倍以上の広さのスイートルームに泊まれると言う嬉しいハプニング。スイートルームと呼ばれる種の部屋に泊まったのははじめであったが、この世の中にはダブルブッキングとか関係なくこんな部屋に泊まる人間がいるのか…と一種の感動すら覚えたくらい広くて素敵だった。なにしろクッキーやチョコレートがたくさん用意されていて、しかも正月だからか知らないが蘭の花をプレゼントされもした。そのホテルは3つほどの建物によって名称が違って、クラスも変わってくるのだが、今回泊まったクラスのロビーにはラウンジがあり、無料でシャンパンやカクテルなどのドリンクが飲み放題、サンドイッチやケーキ、クッキーやチョコレートも食べ放題である。1日目は夜到着と遅かったので、シャンパンを片手に母親と3泊4日、残すところ3日間の予定を立てながらゆっくりとくつろいだ。(しかもそのシャンパン、あのモエ・エ・シャンドンである)
 2日目、朝はゆっくりと八時ぐらいに起きて、朝食へ。朝食はビュッフェ形式で、和食、イタリアン、フレンチ、中華、飲茶など数多く取り揃えられていて何を食べようか一日目なので相当迷って飲茶を食べた。香港や台湾、シンガポールの飲茶で美味しいのは豚まんである。日本の豚まんのように中身が固まっていなくて、すごーくやわらかくした豚の角煮のようなものが詰められている。もちろん、明日の朝は何を食べようかと計画することも忘れない。その後、一日かけての市内観光ツアーへ。ツアーの内容は、植物園→サルタンモスク見学→アラブ人街散策→サントアンドリュース教会→市政庁→最高裁判所マーライオン公園→シアホッケン寺院→飲茶→マウントフェーバーの丘→免税品店である。マウントフェーバーと免税品店との間には、宝石店と健康器具店に連れて行かれたのがアウトだった。ツアーにすると何かとつけて宝石店や土産物屋さんに連れて行かれるのがネックであるが、枕屋さんに連れて行かれたのには辟易した。シンガポールに来たのであって枕を買いに来たわけではないと、母も私も少しキレ気味。勿論ツアー内でも買った人はおらず、疲労と苛立ちで少しバス内の空気も殺伐としたものに。免税品店(DFS)では、最終日に何を買うかなどを母親と見て回った後、シンガポール在住の母親の同級生とアフタヌーンティー。母親とは中学高校の同級生だったらしく、話も中高時代の思い出に。私としてはすこしつまらなかったが、30年ぶりの邂逅とあっては邪魔も出来ず大人しく適当に相槌をうっておいた。その夜は、市内の高島屋のデパ地下でワインとお寿司を少し(なぜシンガポールまでに来て寿司!とは思ったが)買って、紅白歌合戦(そのホテルではNHKが見れる)を見ながらルームサービスのディナーを食べた。量は少し多め。どれも美味しかったが、中でもロブスターがルームサービスと思えないぐらいに美味しかった。
 3日目。八時半ぐらいに起床してやはりビュッフェ形式の朝食をとった後、タクシーで動物園へ。動物園は今回のメインと言ってもいいだろう。動物園などガイドは要らないので、フリーでの観光だ。動物園ではまずトラムに乗って一周した。朝はまだ動物も活動しているからか、ライオンやヒョウなどを至近距離で見ることが出来た。ライオンは正直近すぎて少し怖かったくらいである。その後、二人で地図をぐるぐる回しながら広い動物園内を散策。トラムで一周した後は、ライオンは活動しておらず猫のようにのび〜っとなって眠っていた。トラも同じように眠っていたが、ホワイトタイガーは何をしたいのかうろうろしていた。ホワイトタイガー、やっぱりかっこいい。宝塚動物園でみた以来であった。一番楽しみにしていたのが猫科の動物たちだったが、チーターやなども見れて満足。なにより動物園全体がサファリのように至近距離で見れるのがいい。足がくたくたになるまで見て回った後、再びDFSへ。二日目は約束があって全然まわれなかったところを今回はゆっくりと見て回る。中ではCOACHのバッグとVan Cleef & Arpelsの新作アクセサリーが目を引いた。あとはスワロフスキーのペンダントや、FENDIの財布など新しく欲しいものは数知れず…。が、お土産以外の結局買い物は4日目においておいて一度ホテルに戻り、ラウンジでアフタヌーンティーシンガポールスリング(無料!)で遅い昼食を済ませて、夜、再び動物園へ。シンガポール動物園、夜はナイトサファリである。日本語のトラムを予約しようするとすでに団体客でいっぱいだったので、英語のトラムに並ぶことになったのだが、早時間なのにもかかわらず物凄い列が。結局2台目のトラムに乗ることになった。早い時間とあって今度は逆にトラやライオンは姿を見せなかったのだが、そのほかの動物たちは物凄い至近距離で見れた。はじめは明るかった空も、後半へ近づくと暗闇へと変わり、見ている分には本当の夜に見るよりも明るくてよく見えたのではないかと思う。その後ショーを見てホテルへ戻ってビュッフェ形式の夕食。本当に豊富で何を食べようかと思って臨んだのだが、悪い癖が出て片っ端から食べてしまった。
 4日目も八時半ごろに起床。前日の夜、母親が風呂上りにソファで居眠りしてしまったので体調が心配だったのだがやはり風邪を引いてしまったようで、朝から薬を飲んでいた。朝ごはんはしっかりとまたビュッフェで食べ、チェックアウトのために荷造りをする。普通、荷造りをすると来た時よりも帰りの方がいっぱいになるはずなのだが、今回は手際が良かったのかお土産を入れてもそんなにいっぱいにならず詰められた。ただ、重さはかなり増えていたが…。そしてチェックアウトを済ませて、まずは5回も行っていて訪れていなかったラッフェルズ・ホテルへ。たくさんのブランド店が入っていたのだが、ここではスワロフスキーでディズニーコラボレーションの携帯ストラップと、前日DFSで見てセットでしか売っていなかったアクセサリを購入。さすがに買い物すると決めた日だけあってしょっぱなから軽快である。当初の予定ではアイグナーで父親の小銭入れを見繕って帰るつもりだったのだが、どうやらアイグナーは撤退していたようで買えなかった。半月状の小銭入れははじめから父親のお土産として考えていたのだが、その後訪れたGUCCIやヴィトン、フェロガモでもいいものがなく、結局買えずじまいであった。ラッフェルズ・ホテルを後にして、3度目のDFSではCOACHのラメの入ったバッグと気になっていたVan Cleef & Arpelsの新作アクセサリをやはり買ってしまった。いつもは旅行でそんなに買うほうではなかったので、今回は色々買ってもらって贅沢する罪悪感が。DFSで色々購入した後は、ISETANでお茶をして、オーチャード・ストリートのショッピングモールをほぼ歩きつくすぐらいに歩いてきた。母親も色々と購入したようである。満足して、あとは数時間を再びホテルのラウンジで費やした。グラスが少なくなるたびに継ぎ足されて、あそこまでモエ・エ・シャンドンを飲める贅沢は多分もう一生味わえないだろう。あとはサンドイッチやチーズをつまんで帰路へついた。夜は機内である。薬を飲んで眠った所為で記憶はあまりない。


 以上が大雑把な旅行記である。3泊4日とシンガポールを旅行したが、なかなかに充実していて密度の濃い3日間であった。今までシンガポールへ行った中では一番よかったのではないだろうか。(欲しいものも買ってもらえたし…ww) なにより、一日かけて回った動物園がよかった。シンガポールを訪れるという人には絶対に行って欲しい観光名所である。シンガポールは英語だけでなく日本語も通じやすいし、治安もよく、足となるタクシーも割安なので、本当に日本人にはお勧めの国だ。
 だが、帰国すると待っていたのは郵送で返ってきた卒論。前回、大分直して提出した自信があったのでそこまで心配せずに封を切ったのだが、予想通りというかなんと言うか、直しは少なくてすんだ。更に表紙には教授からのやさしい一言も添えられており、案外ショックは少なかった気が。帰宅してすぐにあまりの疲労に母親と数時間仮眠を取って、すぐに数時間かけて仕上げてしまった。あとは所定どおり事務室に提出するのみである。これで本当に卒業できるのか不安なところではあるが、教授からそう指示された以上そうすれば卒業できるのだろう。卒論発表など面倒なことは多いが、あとは某講義の最終レポートを仕上げれば、大学に関してやることはなくなる。今年はあとはひたすら仕事の日々になりそうだ。勿論、水曜日は休みになるのでたくさん映画を観に行ったり、ショッピングに行ったり、友達と遊んだりと有意義に過ごせればいいと思う。なんとか、今年は去年のような悲惨な一年にならないように願うばかりである。