チョコと紅茶とブランデー

 バレンタインですね!!! チョコレートの年間売り上げの約三分の一がバレンタインなんだとか(確かニュースで言ってた) 凄いですね。こぞってみんなチョコレートを買いあさるわけで。今日もスーパーへ行ったらチョコレートコーナーが出来ていて、おばさんが群がっていた。やはりスーパーである。若い子はきっと百貨店で買うのである。自分の食べたいチョコを。私は父親がもらってきたザッハトルテとチョコレートコーティングされたバームクーヘンがあるのでそれを食べている。バームクーヘンと言えば昔はユーハイムのバームクーヘンしかなかったものだが、最近は美味しいバームクーヘンがたくさんある。特に阪神百貨店のデパ地下で売っているharieというブランドのバームクーヘンは何時も行列が出来ているほどの盛況振りである。何時も買おうと思っては行列に辟易して、他のブランドのきらきらした宝石みたいな生菓子を眺めて帰る。デパ地下のあの生菓子売り場の人手は凄い。特に客の目を引くために入ってすぐのところにあるので、買う人も買わない人も目を奪われてそぞろ歩き。入り口はごったがえしている。一度あのへんの生菓子を買って帰りたいが、電車を乗り継ぐことを考えると買えないのである。


 今日は一日仕事。毒入り餃子だかサブプライムだか知らないが、日々はとにかく淡々と過ぎていく。ややこしい問題にも左右されず、ひたすら検査を受付をこなす。今日は視野検査が立て続けに入っていて、暗室から出たと思ったらまたカルテがあって、続けざまに五件ぐらい視野検査をしていた。暗闇の中でぼーっとモニタを監視しているだけなのだが、それがまた妙に疲れる。ジーッとしているので余計肩がこるし。途中、同僚が代わろうかといってくれたのだが、結局そのまま。何しろ左手の手術あとがじくじくと痛むので、あまり動く検査はしたくなかったというのが正直なところ。勿論そのほかの検査も今日は積極的にやってきたのだが。あまり混んでなかったので、色んな検査をゆっくりできた。混んでいると待合だけでなく検査のスペースにも人があふれるのでなんだか焦るのだ。だが、医療機関って色んな人との出会いがあるから面白い。特に検査に入ると患者さんと話す機会も多くなるので、それだけ楽しみもある。覚えることはたくさんあるけれど…。午後は実習生の教育に明け暮れる。意思疎通が難しいほど大人しいというか愛想のない人なのだが、物覚えは早いらしく一度言えば大体覚えてくれるので楽かもしれないとやっと今日思えた。だが明日で最後なので、ちょっとどうでもいいかもとも思ったり。大体休みすぎである。15日ある研修期間のうち5日も休むって、それ単位になるの?みたいな。まぁ心底どうでもいいのだけど(冷たい)
 帰って来てからは、左手があまり動かせない所為で台所の洗い物も出来ず、なんだか手持ち無沙汰だった。昨日から左手がぬらせないという不自由に悩まされている。今日も、風呂上りにガーゼを交換するために一度、今の絆創膏とガーゼをはずしたのだが、まだ出血があった。ついでに一番最近の左手のリスカがばれる。怒られはしなかった。きっともう怒ったところで意味がないと思ったのだろう。傷も浅かったしな。夜には、届いた柑橘類で父が作ってくれたスクリュードライバーを頂いた。さっぱりしていて美味しい。それにしても木曜の夜はひたすらドラマを見ている。「京都迷宮案内」、「交渉人」、「鹿男あをによし」…。中でも「鹿男あをによし」がなんだか不思議テイストで面白い。原作者の万城目学の作品では「鴨川ホルモー」をいとこの勧めで読んだが、あれもなんだか「すごいよマサルさん」みたいな不思議テイストだったなぁ…。ああいうだらだらした小説も時にはいい。「鹿男あをによし」も読んでみたいな。

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。


 明日はまた仕事。午前が受付で、午後が検査である。午後の検査はダラダラ長く続くから嫌だなぁ…。午前の方がいいところで切り上げられるので楽と言えば楽である。明日も寒くて混みませんように。