明かりを点けましょぼんぼりに

 ひな祭りですね。といってもひな祭りらしいことは何もないのだけれど。今年はお内裏様とお雛様を出しているだけひな祭りに便乗している気がする。ここ七、八年ぐらい、お雛様を出した覚えがなかったので、この恋愛不振はその所為かもしれない。今年はせっかくお雛様を出したのでいいことがあればいいのだけれど、出会いもないしなぁ。眼科医院に勤めているから毎日患者さんとは触れ合うけど、それが恋に発展するということは皆無。あくまで患者さんは患者さんだし、向こうだってスタッフはスタッフだと思っているだろう。というか今まで「この人めっちゃ好み!」という患者さんには出会ったことがない。出会ってもしょうがないんだけど。出会ったからといって羨望のまなざしを送るだけだと思われ。恋愛に対するモチベーションが低いのも問題。未だ何のために恋愛するのかも分からない。今日も電車で隣に座った若いサラリーマンの携帯の待受画面がちらりと見えてしまったのだけれど、彼女と撮ったゴテゴテのプリクラが待受…なんか痛いやらある意味羨ましいやら。単細胞になりたいな。


 今日はいつもより早く起きて、早く支度をして、某コンタクトレンズ会社が主催するコンタクトレンズ研修に行ってきた。一日目である。この五日間はしばらくこの研修に通うことになる。迷ったら嫌だなぁと家を早めに出たのだけれど、あっさり場所が分かってしまって三十分以上も時間が余ってしまい、仕方がなくその辺にあったドトールで時間をつぶす私。なんかむなしい。あほである。その時間分寝ていればと思うと悔やまれる。でも待ち合わせでもなんでも、何時も早く行ってしまうんだよね。むしろ早すぎて無駄に待つことも多い。時間に遅れるっていうのがなかなか理解できない。自分が待たせるのは嫌でも、待たされるのは別に嫌いじゃないから、友人が遅れてくることがあっても何にも思わないんだけど。いつももうちょっと遅く出ても間に合うのになぁ…。明日はもうちょっと寝て、ぎりぎり準急に乗れるぐらいの時間に行こうっと。ちなみに準急とは乗り換えなしで最寄り駅から大阪梅田に出れる線で、朝の通勤時間だけ運行しているのである。時間があったので、乗り換えの駅西宮北口では本屋に寄って、伊坂幸太郎の「死神の精度」を購入した。本当なら「暗黒館の殺人」の二巻を買うつもりだったのだけれど、店頭に並べておいてあってしかも文庫なのでそのまま手にとって購入してしまった。まぁハードカバーで出たときから文庫化したら買おうと持っていたので悪い買い物ではなかった。それにしても私一ヶ月に何冊文庫を買うつもりなのか…。

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

 ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。

 研修自体は今日は完全な座学。ひたすら目のことを勉強。途中で近くの眼科医院の女医さんが講義に来てくれたのだけれど、その一時間めちゃくちゃ眠くて何度か瞼が落ちかける。むしろ ほとんど寝かけ。意識も遠くに飛んで、メモを取る手も鈍っていた。なんか喋り方が大学のめちゃくちゃ眠い講義の先生の喋り方に似てたんだよな…。でも目のつくりなんかよく分かったし、今までレセプトやっててこの病名ってどういう意味だろうって思ってたことも分かったし。そのほかも真面目に聞いて、今まで医院で聞いてわかんなかったことが氷解。乱視の軸の意味とかよくわかってないまま教えてもらっていたのだけれど、なんとなく理解できたし。カルテへの記入の仕方も習った。視力の測り方も、医院で教わるより詳しく集中して教えてもらえたのでよかったかも。明日からは実際に視力を測る実習も入ってくるので、これから医院で働くのにも勉強になると思う。レフケラ(他角的屈折検査)の結果の見方も、明日実習をしてみたら身につくんだろうな。実習のメンバーも、やっぱり眼科医院に勤めているだけあってまともな人が多かった。そりゃそうか。でもまだ四日も通うってきつい…。がんばろ。


 帰りは女性専用車両に乗ったら席が空いていたので、ゆっくりと本を読みながら帰宅。帰りに炭酸水を買ってプラム酒を割ろうとおもっていたのに、すっかり忘れてチューハイだけ買ってきてしまった。明日は忘れずに買って帰ってプラムチューハイ作ろ。…というわけで明日も講習である。これを投稿したら今日の講習の復習してさっさと寝よう。