三月は深き紅の淵を

　朝日新聞が、130周年を迎えるに当たって、文字を大きくして読みやすい新聞になる記念（？）として、動く広告というのを今日の夕刊で載せている。これ、縦じまの半透明のシートを指定の広告の上でスライドさせると、その広告が動いて見えるというものなのだが、なかなかよく出来ていて面白い。思わず全部のページの広告で試して母親と喜んでいる。朝日新聞は文字を7％大きくするという。やはり、今の時代若い人がどんどんネットで情報収集するため、新聞の需要はもっぱら高年齢のかたがたに集中するからだろう。私も、以前はテレビ欄と第一面ぐらいは新聞を読んでいたものだが、最近ではネットでもテレビ欄が見られるし、トップニュースは黙っていてもyahoo!のトップページにて更新されるため、ほとんど新聞を手にすることはない。それにトップニュースならばテレビのニュースを見ていればいいのである。文字を読むことは好きなのだが、なかなか新聞を読もうという気にはならないのは、もしかしたら文字が小さい上にぎっしりつまっているからかもしれないし、だらだらと長いことがあるかもしれない。ネットではかなり簡潔に要約されたニュースが入ってくるのでその点でもネットでの情報収集のほうが読むほうとしても楽である。でも新聞を読むことって、逆に詳しい情報を得たり、知識を得るためには必要なことなんだろうな。明日から新聞もちょっとは読んでみようかしら（と言っておいて多分読まない）

　今日は午前中仕事であった。昨日声が出ないと大騒ぎしていたのだけれど、今日は大丈夫だった。かすれているものの、声自体は出せる。ということで、熱があって咳は出るものの、薬を飲んでヴィックスをポケットに仕事場へ。マスクしてるし、いいやと思ってメイクはめっちゃ適当だった。そして今日は相変わらず苦手な同僚と一緒に受付。もうそろそろ新人という域は脱してきているので、まぁ同僚でいいだろう。あんまり認めたくないけど。毎日受付の仕事をしているのにも関わらず、対応は覚束ないし、薬の回数は書き間違えるし、患者さんへの説明も全然なってないし。横からいちいち口出してる暇もないんだけど、と思いながら放置しておいたらまずいことになりそうだったのでやっぱり助言。うちの医院では一番の年長者なので、医院で一番若いこっちもなんか気を使ってしまって上手くいかない。始終いらいらしながら仕事終了。何時も混んでいる土曜だったのだけれど、今日も割りと患者さんの来院が分散されていたのでそんなに忙しくはなかった。変わった人も来なかったしね。しかしさすがに風邪の所為かやたらしんどくて眠かった。風邪、なかなか治らない…。母親みたいに長引くのかなぁ。咳も鼻水も鬱陶しいししんどいし。月曜に怜と飲みに行く約束してるんだけど行けるのだろうか。日を変えられなさそうだからなー。厳しい。
　午後は、たたみ方を見て悪戦苦闘しながら着物を収納した。昨日のうちにすればよかったのだけれど時間も体力もなくかけっぱなしだったのである。しかし片付けていると着物ってつくづく凄いと思う。一枚の布をああやって切り取ってつなぎ合わせて出来てるんだよね？　しかもどんな体型の人でも着れるし。片付けついでに母親のお下がりの着物をいくつか改めて見せてもらった。母親が祖母に色々与えられたものの着ていない着物を、私のサイズに仕立て直してもらったのだが、中でもピンク色のちょうちょが飛んでいる白地の着物が凄く綺麗だった。自分の持っている赤に扇子柄の着物もよかったけど、白にピンクでもよかったかなぁ。ちょっと可愛すぎるか。それから家でゆっくりすればいいものの、ふとドライブしたくなって近くのツタヤまで新作のDVDを見に行った。「バイオハザード」が一番観たかったのだけれど、予想通り全借りされている。「ボーンアルティメイタム」もない。しょうがないので、邦画コーナーへ行って、「犯人に告ぐ」を借りてきた。たしか雫井脩介が原作だっただろうか。雫井脩介原作では他にも「クローズド・ノート」があったのだけれど、そちらは少ない本数しか出ていなくて全部借りられていたのだ。今ぼんやりと観ているが、なんか暗いなー…。気分的にもっと激しいやつが観たかったのだけれど。土曜プレミアムの「TAXI NY」でも観ていればよかった。

犯人に告ぐ [DVD]

　雫井脩介のベストセラー小説を豊川悦司主演で映画化!心に傷を負った刑事と姿なき殺人犯の緊迫の心理戦を描く本格サスペンス。川崎で起きた連続児童殺人事件。〈BADMAN〉と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人は3件目の犯行後、表舞台から姿を消す。膠着した警察は捜査責任者をテレビに出演させる大胆な“劇場型捜査”を決断する。担ぎ出されたのは過去に犯人を取り逃がし失脚した男・巻島。彼は犯人を挑発するが…。

　明日は日曜だー！　この間も休んだ気がするけどまた休めるなんて幸せ。昼までゆっくり寝よう。それにしても三月になったけど、タイミングがつかめないままだらだら生きている。気付いたら四月になっていそうだ。