ザ・マジックアワー ★★★★★

 さて感想。三谷幸喜脚本・監督とだけあって面白かった。笑いがそこら中にちりばめられているのだけれど、それがじわじわとラストに向かってピークを迎えるような感じ。特に最後30分ぐらいは観客はみんな拍手交じりの大笑いだった。私も一人で観に行ったけど一人で笑った(と書くとなんだか寂しいな) レディスデーとだけあってチケット売り場は言った時点でもかなりの混雑。皆がこぞって私が見る回のチケットを目の前で買っていくので、売り切れるかも…と心配したぐらいの大盛況だった。★をつけるのなら文句なしの★5つ。撮影と思い込み殺し屋に成り切る俳優と、その俳優をだます小ずるいギャングの若造のやりとりがあるのだけれど、現実と映画の世界とが入り混じって、片方は撮影だと信じているけど、片方は自分の命が掛かった大勝負というやり取りのちぐはぐ感は良く出ていた。今になって、少し「間違いの喜劇」に近いものがあったかなと思っている。あとはやはりキャストがさすがというべきか。チョイ役でも大物がばんばん出てくるので見ごたえがある。というか、チョイ役までも見逃せないというか。これは家で親に付き合ってDVDを一緒に観てもいいな。薦めておこう。