レッドクリフ PART1 ★★★★☆

 はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明金城武)と周瑜トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ

 思ったより良かった! というのが第一印象。一応、吉川栄治と北方謙三三国志は全部読んでるから、多少のバックグラウンドはある、という点で何も知らない人よりは楽しめたと思う。キャストの点で言うと、曹操劉備はあんなもんだろう。孫権は思ったよりイケメン、だけど二男っぽいヘタレさを兼ね備えている。周瑜トニー・レオンも、想像してたよりはかっこよかった。でもなによりも、孔明金城武だな! 私が金城武好きなだけなんだけど、あの不敵なニヤニヤ笑いとか、ツボる…! 思ったよりコメディタッチな孔明だった。ただ、やっぱり基本のキャライメージが三国無双というのが間違っているのか、趙雲とかただのおっさんやん!とか思ってしまった。いや、男気あふれてかっこいいんですけどね。周瑜と奥さんのラブシーンがうんたらとか結構言われてるけど、私はあれぐらいなら許容範囲内でした。奥さん綺麗だし、いやらしい感じのラブシーンじゃないし。そんなん、「マトリックス・リローデッド」に比べたら。気になったのが、孫権の妹役の人が前の同僚にめっちゃ似てたこと。本人ちゃうん!?ぐらい似てた。いや、私事ですみません。
 で、戦闘シーンとかですが、結構迫力あります。ザクザク雑魚キャラが殺されていくシーンがちょっとアレでしたが、今回の見所の八卦の陣あたりはなかなかスカッとする。戦略面白い。ただ、迫力あるのと、あと、笑えるのね。それぞれの強い主要登場人物(趙雲とか、関羽とか)がバッタバッタと一人で何十人もを倒していくところが、ありえなさすぎて…。今でも思い出し笑い出来る。あのシーンはなかなか三国無双を彷彿とさせました。無双乱舞!!
 しかし、今回のPART1は本当に前半という感じで、ぶっちゃけ赤壁の戦いには突入しません。全部次回回しです。絶対次回見なきゃいけないじゃん! 父親と、よし、行こう、と約束を。親父は次もプレミアムシートで見たいらしいです笑。今回は、凄く楽しめたんだけどやっぱり三国志の基礎知識がないとなかなか理解が難しいかなという点も含めて★4つです。三国志読んでみて少しでも面白いと思えたのなら是非! 見ごたえあります!

追記>>中国語の映画だったのに、字幕が戸田奈津子・・・? なぜ?