ベンジャミン・バトン 数奇な人生 ★★★☆☆〜★★★★☆

 70歳で生まれて若返っていくベンジャミン、5歳で出会った少女は逆に普通に老いていく。交差する二人。年齢。まさに数奇な人生。ベンジャミンに関わる色々な人間の人生、そして人生観。ベンジャミン自身の人生観。。そういったものを、鬱陶しい説教と感じるか、深い一言一言だと感じるか。この映画は面白いか面白くないかで観る映画ではないと思った。台詞が胸を突くか、薄っぺらいと感じるか…。印象は、全然ジャンルが違うけれどアニメ「スカイ・クロラ」に似ている。何か私はオチがちょっと哀しくて、感動とかじゃなくて少し泣きそうになった。可哀想でもないし、なんだろう…。グッときた。結構単調な映画だし、結局オチは読めているんだけれど、なんだかひきつけられてしまう。私はそれこそ「人生は素晴らしい!」なんて感想は持たなかったけれど、そういう考え方や生き方もあるよなーみたいな、そんな一つの可能性という感じで観ていた。これと言って特筆すべき点と言えば、若返ったブラピが、ほんま若い時のブラピ並みにかっこよかったとかそういうしょうもないところくらいかな…。めちゃくちゃ面白くはなかったんだけど、なんかこう、わかんないけど、ジーンときたのも事実なので、★は3.5くらいかな…。