伏見の酒と鶉と御狐様

 メラトニンを飲むとなんだか調子がいいような気がするので、なんとなく飲み続けている今日この頃。まぁ、気の持ちようだけれど…。とりあえず今日はいっぱい歩いたから、スコンと寝れそう。でも遊びの帰りに、疲れているのにちゃんと「神の雫」の新刊を買ってるあたり割と正常(?) あと、普段は人が死んでその犯人を突き止めるような話ばっかり読んでいるので、久々にファンタジーを買ってみた。ぁぃ、最近本屋で平積みされている、上橋菜穂子さんの「獣の奏者」。普通のファンタジーに飽きた方へ!みたいな紹介はされていたものの…。この人は実は知ってる。読んだことないけど、アニメ化してラルクが主題歌歌った「精霊の守り人」の人だ。NHKでアニメ化されるくらいの作者なのだから、多少は期待していいかしら。面白ければ他の作品も読んでみたい。守人シリーズは弟全部持ってるし。あと、やまざき貴子の「ZERO」がとうとう文庫化して2巻まで出てて、凄い悩んでやめておいた。帰ってきたら、弟が買ってた。あぶねぇ。とりあえず、「獣の奏者」と引き換えだ。

神の雫(21) (モーニング KC)

神の雫(21) (モーニング KC)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

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 さてと! 今日は待ちに待った京都伏見散策の日! なんと朝6時半に起きましたよ。っていうか、6時半に目覚ましをかけておいたら、6時15分に目覚めた。なんかすごいな。セットした時間の15分前に強制起床する体内時計を持っているらしい。コーヒー淹れて煙草吸って、化粧してテクテクまだ涼しい朝の空気を感じながら、大阪へ。JR大阪で友人と待ち合わせて、京橋までいったん出てから、京阪で伏見へ。っていうか、そういう行き方があるのを初めて知った。京橋とか初めて行ったし。京都行くのとか、阪急での行き方でしか知らなかった。世界が狭い。ぃあ、これは今日一日通してなんだけど、なんか常に私が喋り続けてて鬱陶しくなかっただろうかと少し心配。9時半ごろに伏見の中書島へ到着。なんだか夏の名水めぐりスタンプラリーというのがやっているらしい。これは参加するしか。ということで、結果から言いますと、長建寺(閼伽水)、月桂冠大倉記念館(さかみず)、鳥せい本店(白菊水)、黄桜カッパカントリー(伏水)、大黒寺 (金運清水)、御香宮神社(御香水)、乃木神社(勝水)…とね…! えーっと、なんだろう。酒と奈良漬と酒と奈良漬と酒とピールとあと名水みたいなwww 乃木神社は遠かったのでさすがにタクシーでしたが、他は凄い歩いた。テクテク歩いた。久々に日光を凄く浴びた。
 お酒は色々と飲んだのですが、一番最初に飲んだ月桂冠記念館の試飲の復刻版のが甘口でまろやかで、むしろこっち今売れよくらいに美味しかった。ボトルも素敵でとてもほしかったのだが、今から夕方までうろうろするのにこれはちょっと重かないか…ということで断念。その代わりスパークリング清酒なるものを購入。その場で友人が明けたので一緒に飲ませて頂いたが、うんうん、なかなかいける。乃木神社では、素敵なラッキーストーン的なものがランダムに入っているおみくじがあったので、光りものも好きだし引いてみる。 大 吉 ! うへへへ、きりえたんの籤運なめんじゃねぇよ。すべてがいい方向に向かう的な事が書いてありました。ニヤニヤしました。しかも引いたのはクリスタルで、なんだか健康にも願い事にもよさげな感じ。ニヤニヤしました。さSて、鳥せいまで帰ってきて、スタンプラリーを投函する前に、「月の蔵人」で和食ランチ。2000円のやつなんだけど、安すぎない?というくらいの美味しさ。特に豆腐。豆腐に塩かけて食べるとか初めて。3種の利き酒セットも頼んで、濁り酒のまろやかさに舌鼓。


 実はそのランチがすでにおやつの時間だったわけですが、そこから稲荷大社へ移動。伏見稲荷は駅からして素敵でした。素敵過ぎました。なんかもう。素敵過ぎました(しつこい)

 だってこれ。駅のホームですよ!?

 駅を降りて歩いて行くと、右側に有名なお豆腐ソフトを発見。「手づくり工房 京豆庵」。安いコーンはあまり好きでないので、カップに入れてもらいました。絹ごし豆腐のソフトクリーム。これはもう。食べるべき。濃厚っていうのではないんですが、凄い豆腐。どこまでも豆腐。そんな感じ。ンマンマしつつ歩いて行くとドデーンと紅い鳥居が姿を現します。なんかもうこの辺で、平静を装いつつwktkが止まらないわけですね。その証拠になんかやたらとこけそうになるんですね(関係ない) この辺はもう、左右はお土産やさんだとか、食べ物屋さんだとかが並んでます。いいにおいのもとは、ウズラの串焼き。卵でなくウズラ本体。これは、行きの電車の中から友人に聞かされていたので、帰りに食べようということで、そのままテクテク歩きます。見えてきました。

 かの、伏見稲荷大社です。

 左右に鎮座しておられるのは、従者?的な御狐様。神様よりもむしろ御狐様が気になってなりません。もうほんとなんですか…心の中は「お持ち(*≧з≦)帰(*≧д≦)り(*≧皿≦)いぃ♪」です。口にくわえたアイテムがまたイカス。お賽銭にちょっと多めのワンコインそして参拝。前半戦では、割と他人のことばっかりお願いしてたのですが、こことぞばかりに自分の事を願ってきた。それから、御籤を引きます。何の前情報もないまま「100円じゃぁ〜ん、安〜ぃ!」てなノリで引いたのがいけなかったのか、なんかもう、凄い勢いで神様に叱責されました。結果は「吉凶相半ばす」。自分なりの簡潔な解釈をしていいでしょうか。

 凶じゃねえよ?
 でも吉でもねえんだよ。
 あ? 人生なめてんじゃねえよ。
 言っとくがこのまま人生なめてたらお前終わるから(^U^)

 いやぁーなんか項目色々あるじゃん、健康とか学業とか待ち人とかさ。「失せ物 出る」以外の全ての言葉がもう神様による心理的制裁に思えて仕方ありませんでした。でも図星だったのは確かなんです。これはもう教訓にして、内省して反省してちゃんと考えて頑張れってことなんだろうなー。いや、すんごい凹んだのは事実なんですけど、逆にこういうの出て良かったなとも思う。これでまた大吉なんぞでた日にゃほんと調子乗るから私。むしろありがとうございますという。ただ見るたび凹みそうだから結んできたけど。更にそのあと、「願い事をして持ち上げてみて、思ったより軽ければ叶い、重ければ叶わないという試し石」にトライしたところ、あまりの重さに一瞬ピクリともしなかったというオチも付いてきます。なんか笑いたいけどいっそ泣けるよね…。左右の石のうち私は右、友人は左。友人が悠々と持ち上げていたように思えるのは気のせいではありませんね。力ないだけだよ…的にさりげなくフォローしてくれた友人に感謝。まぁでも気を取り直そう。つうかもう右は重かったんだと考えるしかない。だってほら、見えてますよ、アレ。



 いや、マジで凄いわ。これは。浅見光彦さんいそうやね、ってつぶやいた私の言葉が理解してもらえなかったことはさておき笑。うーーん、鳥居と木々の間からこぼれる光が、微妙な薄暗さと薄明かりを…とか、ぎっしりとどこまでも連なった鳥居はまるで私を異界に連れて行こうとしているのではないか…とか、境内には肌を刺すような西日が照っているのに、ここは何処か肌寒く…とか、どうなんだ。こういうのを前にした時の自分の語彙力のなさが情けないんだけど。圧倒された。体力さえ持てばどこまでも歩いていきたい。来て良かったなぁ…。ただなんつうか、日本人の観光客がほとんどいなくて、京都なのにアウェイでしたけどね!笑 実は御狐様のお面が凄くほしかったのですが、今回諦めました。今回買ったらもう来れない気がして。ここは絶対また来たいなぁ…。
 そうそう、お守り買いました。なんか全部網羅しそうという欲望の元「幸せ守り」、財布にカードとして入れておけるかなり現代的な「えんむすび守り」。それから、最近自損事故が続いてる弟に「交通安全」のお守り。帰りにはちゃんとウズラ食べました! 骨もバリバリして触感がいい。軟骨食べれる人ならいけるねーとかいう話をしたり。あと、実はスズメがお目当てだったんですが、スズメは今はシーズンでなくて、秋冬というか、冬?らしいです。来年かな。ところで京都のお店の人って、「どこからきはったん?」って良く聞くなーと思った。「神戸です」って答えて、「よく来てくれたねぇ」って、2,3回あった?? 私たちの前にウズラの店を出た若いカップル、九州からだった。九州から来て稲荷大社チョイスはセンスいいな。
 はーしかし、久々に思いっきり充実した休日だった。誘ってもらえて良かったよ。今度は鞍馬とか嵐山のほうとか行ってみたい。全然付き合う。むしろ付き合ってもらうか。秋か冬にでも。今度は、冷酒でなくて熱燗ですね…?(ニヤ) 帰ってきて、弟にお守りをあげると、こっちが意外な位に喜ばれた。あと、父親に「稲荷大社のお守りは滅多に大吉出ないし、凄く厳しいので有名」と聞かされた。そうだったのか。でもこう、うん、やっぱ良かったよあれ。とりあえず色々取ってきた地図やらパンフレットやらコンプしたスタンプラリーだとかを、旅行のファイルに収納。記録。記憶。思い出。やっぱりどっかに残しとかないと、忘れるからさ。すぐにね。


 ところで、書いてないけど、私の愛機が色々あって瀕死なので、明日は午前仕事した後そのままヨドバシカメラ病院まで連れて行きます。さすがに相棒になって一カ月で殉職とかないわ。何が何でも生きてもらう。